りんごのあれこれ

りんごに多く含まれる水溶性食物繊維のペクチンは消化を促進させ、
胃酸のバランスを整えてくれるため、便秘にも下痢にも有効です。
こどものころ、食欲のないときに食べさせてもらった「すりおろしりんご」が、本当においしかったことを思い出します。
りんごに含まれるポリフェノールの一種「カテキン」には抗酸化作用があり、
高血圧やがん予防、老化予防に期待できるそう。
同じくポリフェノールの一種である「ケルセチン」も、動脈硬化やがん予防に有効とされています。

りんごの「蜜」は、実はそれ自体は甘くありません。
「蜜」と呼ばれる黄色く透き通った部分は、「ソルビトール」という
糖質アルコールの一種で、りんごの甘みを作る元になるものですが、
りんごが完熟すると、ソルビトールは糖分に変換するのをやめてしまいます。
つまり蜜が入っているということは、これ以上甘くなる必要はないほどに完熟しているよ、ということなのです。

いま日本で栽培されているりんごのほとんどは、
台木(昔はカイドウ、今は改良台木)に、すでに成長しているりんごの新枝を接いで苗木をつくり、
それを生育させてから畑に植え替え、大きくします。
りんごの種を植えても、そのりんごと同じりんごはなりません。ふしぎです。
明治時代に日本にりんごがやってきてから、
よりおいしく、より美しく、より栄養価の高いくだものへと品種改良され、今のりんごとなりました。

接木(つぎき)の技術がとても高い日本では、たまにおもしろいりんごの木を見ることができます。
それは、一本の枝は赤りんご、もう一本の枝は青りんご、もう一本の枝は黄りんご、といった、
絵本にでも出てきそうなりんごの木。